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「西本願寺門前町」地域活性化プロジェクト

代表者
井口 富夫(経済学部教授)
連絡先:iguchi@econ.ryukoku.ac.jp
メンバー
西本願寺、地元事業者、京都市、京都府、学生
活動地域
京都市下京区(西本願寺門前町)

事業概要

近年、地域人口が減り、西本願寺の来訪者も少なくなっている門前町に、昔のようなにぎわいを取り戻す試みを、6年前から経済学部の学生有志が中心となって実践しています。ここでは、門前町の需要創造の活動と、地域住民に門前町に関心を持ってもらうための活動を紹介します。

活動内容

1.西本願寺の文化財公開と門前町の「匠」の技体験ツアーの実施

JR西日本(ジパング倶楽部)と日本旅行の協力を得て、1泊2日のツアーを実施しました。定員30名のツアーを2回実施し、どちらも発売後1週間ほどで完売しました。ツアー参加者からの意見では、西本願寺の大部分の文化財が国宝や世界遺産に指定されているにも拘らず非公開であり、それを見るのが最大の参加理由であったそうです。このツアーでは、西本願寺と門前町に加えて、親鸞聖人ゆかりの寺院である青蓮院、知恩院、崇泰院の3か寺の訪問と法話も付け加えました。

2.日本観光博覧祭「旅フェア」に出展

西本願寺をより身近に感じてもらうとともに、門前町の知名度向上を目的に、パシフィコ横浜(横浜市)で開催された「旅フェア」に、龍谷大学(西本願寺と門前町)という名称で参加しました。「旅フェア」に大学が参加するのは、全国の大学でも初めてで、かつ京都市内の展示が参加するのも初めてでした。主な出展内容は、①世界遺産・西本願寺の非公開文化財の紹介 ②門前町の伝統産業の実演(京扇子、京仏具、仏像) ③投扇興の体験でした。

3.地域住民に門前町に関心を持ってもらう活動

地域住民に門前町に関心を持ってもらうために、①門前町にある植柳小学校の児童と門前町の散策 ②不良品で販売が不可能なリン(仏具)でオリジナル風鈴づくり ③児童、地域住民が描いた門前町の絵画を絵柄にした京うちわの制作・展示 ④黒谷和紙で卒業証書の制作⑤西本願寺の「すす払い」への参加を中心に活動しています。

今後の活動予定

これからも門前町の活性化に向けて、地域と連携しながら積極的に活動を継続し、伝統産業の発展に寄与するとともに、門前町のまちづくり活動が地元住民に受け入れられ、さらなる発展につながる計画を実行する予定です。

さらに夏に行われる西本願寺の盆踊り大会では幅広い年代の人が関われるイベントの企画も検討し、西本願寺の年末恒例の行事である「すす払い」にも地元代表として参加する予定です。

トピックス

西本願寺門前町の活動が京都府知事表彰
(平成20年度京都府青少年健全育成功労者等)を受賞

龍谷大学門前町総合調査チームの一員である川上理江さん(経済学部4年生)が、平成20年度京都府青少年健全育成功労者等の知事表彰を受賞しました。

川上さんを始め、平成16年以来続けてきた龍谷大学門前町総合調査チームによる町づくり・人づくりに貢献する活動の社会的成果と、その功績が高く評価されました。

他団体・グループとの連携について:連携可