TOP > 京都発・日本初の職能資格「地域公共政策士」〜地域公共政策の担い手に求められる能力の育成〜

京都発・日本初の職能資格「地域公共政策士」
〜地域公共政策の担い手に求められる能力の育成〜

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代表者
白石 克孝(地域協働総合センター長、政策学部教授)
連絡先
seisaku@ad.ryukoku.ac.jp(政策学部教務課)
主な連携メンバー
京都府内の大学・大学院、自治体、経済団体、NPO等
活動開始時期
2011年4月
主な活動地域
京都府全域

活動の概要

龍谷大学では、国際的な共同研究体制のもと、参加型・協働型開発に必要な地域社会システムとそれを担う人材について研究することを目的に「龍谷大学地域人材・公共政策開発システムオープン・リサーチ・センター(LORC)」(現・地域公共人材・政策開発センター、16ページ参照)を設置し、研究を進めてきました。その成果の中から「地域公共人材」という概念が生まれ、その定義を「異なるセクター間の文化的・機能的な壁を越えて、協働型社会(マルチパートナーシップ)における地域の公共的活動や政策形成の主導およびコーディネートができる人材」としました。また、その研究成果を大学院教育の改革にいかし、地域公共人材の育成を目標に「NPO・地方行政研究コース」(20ページ参照)においてカリキュラム開発を行ってきました。

これらの教育と研究の成果をベースに、龍谷大学を代表校として京都の8大学が連携し、そのような人材の能力を「見える化」する仕組みとして、2011年度に京都発・日本初として誕生させたのが「地域公共政策士」という職能資格です。

「地域公共政策士」は、各大学・大学院等が開発した地域公共人材育成のためのプログラムを履修し、一定の単位を取得すれば、一般財団法人地域公共人材開発機構(以下「機構」)によって資格として付与されます。

龍谷大学をはじめ、それぞれの大学の特色をいかしたプログラムを履修することにより、地域公共人材に必要な多様な能力 を修得することができます。

活動内容

「地域公共政策士」資格取得のためには、機構の認証を受けた第1種プログラムと第2種プログラムと共通プログラムから定められたポイントを取得する必要があります。なお、組み合わせについては、1第1種+第2種+共通、2第2種+第2種+共通の2パターンがあります。

共通プログラムでは、米国の公共政策系大学院で多く取り組まれている「キャップストーン(長期間に渡る現場での課題解決型政策提言プログラム)」を修了要件としており、実践的かつアカデミックな職能資格となっています。

龍谷大学では、大学院政策学研究科において、第2種プログラム として「地域政策形成能力プログラム」「<つなぎ・ひきだす>対話 議論能力プログラム」「環境まちづくり能力プログラム」を開設し、 2012年度からは、政策学部において、第1種プログラムとして「都市 政策基礎能力プログラム」「環境政策基礎能力プログラム」を開設し ています。

政策学部・政策学研究科生は、通常の授業と組み合わせて履修することが可能であり、科目等履修制度を活用することで、学外の方も積極的に受け入れています。

これまでの成果

2012年9月に文部科学省大学関連携共同教育推進事業に採択され、現在、新たに学部レベルで取得できる資格開発を進めています。「地域公共政策士」の普及に向けて、産官学民の連携をより一層深めていきます。これまでに8名の「地域公共政策士」が誕生しました(2013年12月現在)。

他団体・グループとの連携について:連携可