りゅうこくのほんだな このコーナーでは、絵本・児童文学を研究する生駒幸子先生(短期大学部准教授)が、小学生に読んでもらいたい本を月1回のペースで更新します。さて、今月の本は・・・

りゅうこくのほんだな<このコーナーでは、絵本・児童文学を研究する生駒幸子先生(短期大学部准教授)が、小学生に読んでもらいたい本を月1回のペースで更新します。さて、今月の本は・・・

夏休み特集

夏休みに、新しい本を読んでみましょう!
去年、今年に出版された子どもの本のうち、特に小学生におすすめの作品をご紹介します。
お元気で、楽しい夏休みをお過ごしくださいね。

『こぶたのピクルス』小風さち文、夏目ちさ絵(福音館書店 2015)

「なんでしょう? なにかな?
ふんふんふん。
海ではく、だいじなもの。
それは海水パンツです。
わすれちゃいけない、海水パンツ。
お魚もようの、海水パンツ」

(読んでもらうなら4歳~、自分で読むなら1年生~)

あらすじ

こぶたのピクルスのお話を4つ、「ピクルスのわすれ物」「ピクルスと卵」「ピクルスの大ニュース」「ピクルスの海水パンツ」を収めた短編集。
「ピクルスの海水パンツ」は、海へ遊びに行くときの必需品、海水パンツのお話です。海へ行く日の前の晩、ピクルスのお母さんは海水パンツを縫ってくれています。寝なければいけない時間なのに、ピクルスは楽しみで眠れません。寝なさいと言われても、水中メガネ、足ヒレ、うきぶくろ、パラソルなど、ぜんぶ出して身に着けて泳ぐ練習をして、とうとう夜遅く出来上がった海水パンツをはいて、そのまま眠ってしまうのでした。

子どもの頃、遠足の前の晩は楽しみで眠れなかったことを思い出します。楽しみなことを心待ちにする子どもの気持ちが伝わるお話です。

『あかいえのぐ』エドワード・アーディゾーニ作、 津森優子訳(瑞雲舎 2014)

もうすぐ けっさくが かんせいします。あとは、あかい えのぐを すこし たすだけです。しかも、このえをみて、あすまでに かんせいすれば かうと いってくれたひとが いるのです。
ところが、あかい えのぐが もう のこっていませんでした。

(読んでもらうなら5歳~、自分で読むなら1年生~)

あらすじ

サラとサイモンのお父さんは絵描きでした。お父さんの描いた絵は素晴らしいのですが、なかなか売れないので、家族は貧しい暮らしをしていました。でも助け合って、仲良く暮らしていたのです。ある日、お金に換えるものがなくなってしまい、お父さんの素晴らしい絵があと少しで完成というところで、どうしても必要な赤い絵の具が買えなくなってしまいました。サラとサイモンはどうにかしてこの難局を乗り切ろうと奮闘しますが…。

『チムとゆうかんなせんちょうさん』を手掛けたアーディゾーニの絵本です。家族を想う子どもたちの懸命な行動に心を打たれます。

『ソフィーのやさいばたけ』ゲルダ・ミューラー作、ふしみ みさを訳(BL出版 2014)

「やさいって、土の中にできるものもあれば、土の上にできるものもあるのね。おもしろいなあ!」
「ああ。土の中にできるものは、ニンジンやカブといった、根を食べるやさいのなかまだ。土の上にできるやさいは、じつは実や花なんだよ。実には、かならず種がある。ソフィー、おまえがお昼に、サラダにして食べたやつだよ」
「えっ、トマト? じゃあ、トマトを食べるってことは、やさいの実を食べるってことなんだね」

(読んでもらうなら5歳~、自分で読むなら2年生~)

あらすじ

ソフィーは夏休みに、たくさんの野菜をつくっている祖父母の家に行きます。今年の夏、ソフィーは小さな畑をもらって、自分の野菜を育てることになりました。ニンジン、ラディッシュ、レタスの種をまきました。私たちが食べているいろいろな野菜はどのように育っていくのでしょうか? 私たちは植物のどこを野菜として食べているのでしょうか?

いつも食べている野菜だけれど、実はあまり知らないことが多いですね。カリフラワーやブロッコリーは、花が咲く前のつぼみだって知っていましたか? 夏休みの自由研究の参考書になる絵本です。

生駒幸子/龍谷大学短期大学部(准教授)

<紹介者>生駒いこま 幸子さちこ /龍谷大学短期大学部准教授
専門は幼児教育学、児童文化(絵本・児童文学)。現在は戦中・戦後の絵本史を研究。著書に 『子どもの本のカレンダー』(鳥越信共編/創元社2009)など。「二児の母として子育てのなかで、子どもたちと共に絵本を楽しんできた経験をもとに、絵本を分かち合う喜びや、子どもの絵本体験の意味を語っています」。

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