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2008年度前期講座「共生塾」のご案内 「福祉のまちづくり」モデルの光と影
−新たな「福祉のまちづくり」への展望

前期共生塾は終了いたしました。
多数のご来聴ありがとうございました。

開講日 2008年6月28日(土)・7月5日(土)・
7月26日(土)【全3回】
場所 龍谷大学 瀬田学舎
テーマ 「福祉のまちづくり」モデルの光と影
−新たな「福祉のまちづくり」への展望
趣旨

鷹巣(現・北秋田市)モデルの教訓と課題は昨年のフォーラムで取り上げ、大きな反響をいただいた。さらに、このテーマを掘り下げ、発展させる企画にしたのが今回の特徴である。

鷹巣モデルは我が国における「福祉のまちづくり」の典型の一つとして、全国で初めての「24時間型ホームヘルプサービス」、「個室・ユニット型在宅複合施設」、「高齢者安心条例」等をつくった。まちづくりの理念は自治・分権であり、住民参加をはかり「土建型」から「福祉型」への転換モデルを創造し、羽田澄子監督の映画、鷹巣3部作「住民が選択したまちの福祉」(1997年)等になっている。

鷹巣モデルは2003年統一地方選において「幻の合併特例債1200億」を打ち出す市町村合併の波に押し切られる。「三位一体改革」による地方交付税の減額を「福祉のまちづくり」に責任転嫁し、合併を進めようという大きな時代の逆コースが背後にある。

市町村合併促進の地方政治はどのように「福祉のまちづくり」を縮小、変質させようとしているのか。その論理と方法を実証的、批判的に検討する。さらに、新たな「福祉のまちづくり」に向け、再生・再構築のビジョン、理念、展望を打ち出し、これからの自治体福祉の方向を明らかにしていくことを目的にしている。


講座日程

第1回 6月28日(土)
午前「オプション」
映画「あの鷹巣町のその後」(羽田澄子監督、鷹巣3部作の総集編、2005年)を上映。(2007年度に受講しなかった人のために設定。入場無料)
  13:30〜16:30
講師 : 岩川 徹(前・鷹巣町長)
富野 暉一郎(法学部教授、前・逗子市長)
コーデイネーター : 長上 深雪
(社会学部長・社会学部教授)
「福祉のまちづくり」にかけた自らの実践を総括し、まちづくりの理念と展望を提起する。岩川氏は自らの「福祉のまちづくり」を、富野氏は自治と民主主義、住民参加を語り、両者がこれからのまちづくりのビジョンを打ち出す元気の出る講座。
第2回 7月5日(土)13:30〜16:30
  講師 : 大友 信勝(福祉フォーラム会長・社会学部教授)
鷹巣町モデルの光と影、その教訓と課題をまちづくりの歩みを総括しながら、論点や争点を実証的に分析、検討する。なぜ、選挙戦(2003年)で敗れたのか。その後の「福祉のまちづくり」の後退、変質はどのようなものであったのか。これからのまちづくりの課題と展望を問題提起する。
第3回 7月26日(土)13:30〜16:30
 
講師 : 井岡 勉(同志社大学名誉教授)
塚口 伍喜夫
(流通科学大学教授、
前・兵庫県社会福祉協議会事務局長)
コーデイネーター : 筒井 のり子(社会学部教授)
今、鷹巣モデルは「福祉のまちづくり」のシンボルともいえる「ケアタウンたかのす」の経営・管理が指定管理者制度によって大きな変化(2008年4月)をみせている。いままでの「福祉のまちづくり」を進めてきた福祉公社が「福祉の百貨店」を目指し「経営と効率」を掲げる団体に押し切られたのである。指定管理者制度とは何か。これからの「福祉のまちづくり」はどうあるべきか。地域福祉研究を代表するお二人が今後の課題と展望を豊かな研究に基づき提起する。

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