サークル型

障害者や家族とのふれあいを中心にした
ボランティアサークル活動の実施

代表:荒田 寛(龍谷大学 社会学部教授)
メンバー:社会福祉研究会(S.W.A.P)
主なフィールド:滋賀県大津市(瀬田・石山地域)

概 要

 龍谷大学のボランティアサークル社会福祉研究会は、大津市・草津市在住の知的障害を持つ子どもたちと、公共交通機関(電車・バス)を使って外出し、一緒に遊んで思い出を作るという活動を行っています。
 また、草津市の福祉センターでイベントなどを行うこともあります。メンバーが「あそぼー会」と呼んでいるこのサークル活動は、大津市の養護学校からの依頼がきっかけで始まったものですが、毎年2年生が中心となり継続されています。現在、参加している子どもたちは中学2年生から高校3年生の7人、学生は20人です。
 障害を持つ子どもたちに外出の機会を増やすこの活動は、子どもたちが社会と接し様々な経験を積むサポートをするとともに、親の負担軽減にもなっています。

活動内容

 基本的に毎月1回、第4日曜が活動日となっています。毎年恒例の行事と、近郊への外出が主な活動です。

〈毎年恒例の行事〉

 毎年恒例の活動は下記の通りです。バーベキューやプール、合宿は場所を毎年変更し、クリスマス会、進級式は草津の福祉センターで行います。何年も「あそぼー会」に参加している子どもには、毎年恒例の行事は飽きるかなと思われますが、1ヵ月も2ヵ月も前から期待している楽しみなイベントです。

4月トロッコ列車に乗る(京都亀岡)
8月プール
合宿
バーベキュー
10月焼き芋
12月クリスマス会
3月進級式
活動1

〈近郊への外出〉

 外出先については、滋賀や京都、大阪で1日の活動で行ける場所を、学生が検討して決定します。初めてでかける場所はもちろん、今まで行った場所であっても必ず下見に行って、トイレの整備具合や、活動場所として適切かどうかチェックします。当日、思わぬトラブルが起きないように、万全の準備を心がけています。

外出先 一例

水生植物園(草津)、ロクハプール(草津)、おもちゃの館(大津)、
梅小路蒸気機関車館(京都)、キッズプラザ(大阪)、
瀬田川リバークルーズ(瀬田)、大阪市立科学館(大阪)、
青少年科学センター(京都)、田上キャンプ場(大津) など

やりがい・意義

活動2

 この活動は、障害を持つ子どもとその家族のためであるとともに、ボランティア側の学生たちにも大変意義のあることです。例えば子どもたちと一緒に出かけることで、普段は気がつかない社会の様々な問題が見えてきたり、人の役に立つことにやりがいや充実感を得ることができます。問題意識を持ち、障害者観を見直し、人間性を磨く機会となっています。
 また、このサークルには社会学部だけでなく、理工学部の学生も参加しています。一見、理工系の学生は興味を持たない活動のように思われますが、龍谷大学に来なければできなかった貴重な体験ができたと語っています。
 中には、サークル活動がきっかけで福祉関係の仕事を選ぶ学生もいますが、そうでない学生も将来この経験を様々な場面で生すことができます。

今後の目標

 子どもは高校卒業と同時にこのサークルも卒業するので、学生に余裕があれば新しい仲間を呼びかけることもあります。そのためにも、新入生を募ってメンバーを増やしてサークル活動を継続させていく予定です。
 また、他のボランティアサークルや団体と連携ができないかと考えています。すでに一部のメンバーは、滋賀県の他の団体にも顔を出しており、今後はそういうところでの出会いも大切にして活動を広げていきたいと考えています。

活動3 活動4
他団体・グループとの
連携について
連携可能 特に条件はありません。

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