その他

摂食障害の本人・家族・専門家との
ネットワーク形成

代表:野村 佳絵子(龍谷大学 社会学部助手)
メンバー:かなりあしょっぷ
主なフィールド:滋賀県大津市、京都市、大阪市

概 要

チラシ「過食症、拒食症で悩んでいませんか?」

 きっかけは2001年1月、私がこんなチラシをまいたところから始まりました。 「過食症、拒食症で悩んでいませんか?」
 このチラシを見つけて連絡をくださった人たちと、一人一人お話をしたり、お茶を飲んだりしながら、つながりを深めていきました。やがて、当初のチラシに書いたように、セルフヘルプグループ「かなりあしょっぷ」が生まれ、週に一度2時間、皆で寄り合い、話をする場を設けることになりました。
 かなりあしょっぷに集う人たちは、摂食障害の本人・家族・パートナー・友だち・学校の先生・専門家と呼ばれる先生・専門家の卵など、いろいろです。

これまでの活動内容

 かなりあしょっぷは、週に一度2時間、摂食障害に関心のある(悩んでいる)人たちが集う場です。週に一度といっても、やがて、2週間に一度になり、一ヶ月に一度になり、しばらくお休みになったり、たまにセミナー(下のチラシ参照)をしたりと、とてもフレキシブルなスパンで続けています。
 なぜなら、摂食障害に悩んでいる人たちは、とてもリジッドな人が多いので、息抜きのできる場であるかなりあしょっぷが「行かねばならぬ場所」「続けねばならぬグループ」になってしまうのはどうかな?と思ったからです。だから、会に参加する人も、会を運営する人も、無理をせず、できる範囲でやっていこうな!という想いのが、いつのまにか根付くようになりました。
 それから、もう一つの理由として、かなりあしょっぷでお友だち(仲間)を見つけた場合、わざわざかなりあしょっぷに行かずとも、日常の場で、ふつうに、摂食障害の話ができるようになるからです。かなりあしょっぷは、そんな関係性が芽生えるきっかけづくりの場なのです。

かなりあしょっぷ セミナーチラシ 1/2かなりあしょっぷ セミナーチラシ 2/2

現在の活動状況

 現在、かなりあしょっぷは滋賀、京都、大阪の3ヶ所でそれぞれ同じ名前で会を開いています(下のかなりあ新聞参照)。もともとは私が開いていた会に参加していた「かなりあちゃん」が、「私もかなりあしょっぷやります!」と言って、自分たちの住まいの近くで始めました。「かなりあしょっぷ」という同じ名前ではありますが、とくに「これ!」という「かなりあマニュアル」があるわけではなく、それぞれがそれぞれにアイデアを出して、悩んだり、考えたり、苦しんだり(?)しながら、自分たちのかなりあしょっぷを作っています。
 これからもどんどん「私もかなりあしょっぷやります!」と言う人たちが出てくるでしょうし、その逆もあるでしょう。グループってそういうもんだろうし、それがグループたる由縁かもしれません。

今後の活動予定

かなりあ新聞

 かなりあしょっぷに通うかなりあちゃんたちは、一度足を運んでスッキリする人、ずっと居心地良過ぎて通い続ける人、一通りの作業(整理)をして卒業する人、たまに出戻りする人、いろいろです。
 上にも述べたように、「これ!」という目的がかなりあしょっぷにはありません。それを決めるのはかなりあしょっぷではなく、そこに参加したかなりあちゃん一人一人なのです。
 それを決める場、ふら〜と立ち寄れる場、息抜きできる場、それがかなりあしょっぷです。まあ、とにかく一度足を運んでみてください。

トピックス/全国のグループが連携し、
「日本摂食障害ネットワーク」へと展開。

摂食障害フェスティバル

 全国各地の自助グループや専門家が連携し、2001年に「日本摂食障害ネットワーク」が立ち上がりました。「かなりあしょっぷ」も設立時から参加し、中心的な役割を担っています。  主な活動は年1回開催される「摂食障害フェスティバル」で、このイベントは、本人・家族はもちろん、医師・心理士・福祉士・看護師・保健師・栄養士・学生・研究者等が参加し、摂食障害についてそれぞれの視点で考え、理解を深める場となっています。

他団体・グループとの
連携について
連携可能 特に条件はありません。
一度、野村までお問合せください。

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