概 要
近年、地域人口が減り、西本願寺の来訪者も少なくなっている門前町に、昔のようなにぎわいを取り戻そうという試みを、3年前から経済学部の学生有志が中心となって実践しています。昨年夏から冬にかけては、西本願寺の門前町一帯にて町づくり「ハートウォーミングタウン計画」を実施しました。
活動内容の紹介
2007年度は、地元の門前町にある植柳小学校の3、4年生・約30人と一緒に町を歩き、興味を持ったモノや風景を撮影。その写真を見ながら作成した絵を、自分たちで作った清水焼の皿に転写しました。
町のさまざまな風景が描かれた清水焼の作品展は、2007年12月27日から2008年1月6日にかけて、西本願寺聞法会館で開催し、地元の人たちも数多く訪れました。絵のモチーフは西本願寺、庭園の石灯籠、通りの町角に咲く花など様々です。
「門前町に住む子供たちにとって、仏壇・仏具は身近なようで(笑)、逆に他のものに興味を持つ子が多かったですね。展示会には保護者のほか、一般の年配の浄土真宗の門徒さんが見に来られて、『これからも続けてほしい』と励まされました。やっていてよかったと思いましたね。長く続けていくことで、地域にもっと活動が認められて広がっていけばいいなと思います」(安東さん)
龍大から地域に発信する、町づくり「ハートウォーミングタウン計画」を
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横手佑美さん 平成18年度卒 京都文教女子高校出身 |
川上理江さん 経済学部3年生 神戸龍谷高校出身 |
安東桜子さん 経済学部3年生 大阪信愛女学院高校出身 |
眞田和明さん 経済学部4年生 河南高校出身 |
※学年は、活動当時のものです。 |
メンバーは毎年、半年がかりで準備し、地域の子供たちと行動を共にしています。
「まず、夏に子供たちと町を歩いて廻るんです。今年は実際にお寺に納品する仏壇を作っている様子を、仏具店の協力で見せていただきました。子供たちも自分の町の伝統産業をよく知るきっかけになったと思います」(横手さん)。
ふだんは知り合えない幅広い世代の人たちとのコミュニケーションもいい体験になりました。「小学生や年配の方など、地域のいろいろな世代の人とつながりができてよかったと思います。広報活動はある程度できたと思うので、今後はどれだけ多くの人に興味を持ってもらえるかだと思いますね」(眞田さん)。
今後の活動予定
これからも門前町の活性化に向けて、地域と連携しながら積極的に活動を継続し、来年度は子供たちと西陣織のカレンダーを作成する予定をしています。
さらに夏に行われる西本願寺の盆踊り大会では、幅広い年代の人が関われるイベントの企画も検討しています。