概 要
「地域社会の役に立つ」人材の育成を目指す龍谷大学社会学部コミュニティマネジメント学科の特徴は、徹底した「現場実習」の実践です。「何を学ぶか」をなるべく限定せず、学生の現場実習を積極的・組織的に支援し、社会の現実の中から学生自身が自分の役割を見つけ出せるよう指導しています。
ここで取り上げるのは、瀬田東学区・学園前コミュニティにゼミの学生グループ「SMAG」が参画し、地域活動の現場を体験し学習したという事例です。学生にとっては自治会運営に実際に関わることで、その大切さややりがいを実感でき、一方、若者のサポートにより自治会の活動に活気が出るなど、半年間にわたる協働は双方に良い効果をもたらしたと言えます。
これまでの活動内容
2007年6月、3年生5人のメンバーが「SMAG(瀬田を元気にする学生グループ)」を結成。教員のアドバイスを受けながら、これからの活動について検討を重ねるが、内容が固まらず試行錯誤を繰り返していました。「商店街の活性化」という当初のテーマを断念し、別のアプローチを探っていたところ、7月の終わり頃、教員から学園前コミュニティの自治会長を紹介され、ようやく「自治会活動に参加する」という具体的な実習内容が決定しました。
まず、学生たちは自治会会議に出席しました。8月の「夏まつり」に参加することになり、当日は、テント設営等の準備からイベントの司会、後片づけまでをフルサポート。夏まつりで地域の人々と良い関係を築く努力をした結果、その後の会議では自治会の人々とのコミュニケーションも取りやすくなり、また、子どもたちとのふれあいにより、何か子どもたちに楽しんでもらえる企画が自分たちでできないかと考えるようになりました。
その後も会議やゴミひろいに積極的に参加し、冬のクリスマス会・もちつき大会では、子どもたちの遊びを自分たちで企画しイベントを盛り上げました。
運営には直接関われないものの、コミュニティがどのように運営され、どのような課題を抱えているのかを直に知ることができ、学生にとっては有意義な経験となりました。
実習記録
今後の活動予定
この地域連携を始めたメンバーは、4年生になると今までと同じようには活動できないかもしれないと考え、自分たちの活動を引き継いでくれる後輩を育てるため、1年生に「SMAG(瀬田を元気にする学生グループ)」の紹介を始めました。
2008年度も自治会活動に参加させてもらいながら、地域の人々と築いてきた良い関係を継続、発展させていく予定です。