研究会型

地元企業、環境団体、学生が連携して
「地域環境促進モデル」の構築を研究

代表:松岡 憲司(龍谷大学 経済学部教授)
メンバー:伏見新エネルギー研究会、地域環境団体、地元製造業者、自治体、学生
主なフィールド:京都市伏見区

概 要

伏見新エネルギー研究会(仮称) 構想案

 風力・太陽光・水力等の新エネルギーに関連した地元中小企業の活性化を図るとともに、新エネルギーの活用方策を検討し、「伏見」が新エネルギー利用のモデル地域となるための方策を検討することを目的としています。
 具体的には、地域における新エネルギーの活用方法、環境意識の啓発を目的とした「環境証書」の発行等を検討し、地域の環境コミュニティー創出のためのモデルとなることをめざしています。 地域における新エネルギー利用の促進と地域経済の活性化との両立を図ることが可能な「地域環境促進モデル」の構築を、地域環境団体、地元製造業者、地方自治体、学生が連携して研究しています。

活動内容

勉強会光景1
勉強会光景2

 伏見区内にある新エネルギー関係企業・大学・行政との協働によって、新エネルギーの地産地消のシステムづくりについて以下の事業を行ってきました。
 2006年6月、伏見新エネルギー研究会主催で新エネルギーに関するシンポジウムを開催。水田伏見区長をはじめ多くの方々に参加していただきました。
 その後、毎月の定例勉強会を積み重ね、新エネルギー普及の方策について学んできました。この研究会を通じ、京のアジェンダ21フォーラムや気候ネットワーク、きょうとグリーンファンドなど古くから活動している環境団体と交流がはじまりました。
 また、京エコロジーセンターのボランティアであるエコメイトの方々も勉強会に参加していただき、市民の立場からみた新エネルギーについてさまざまな示唆をいただきながら、地域における新エネルギー利用の促進と地域経済の活性化との両立を図ることが可能な「地域環境促進モデル」の構築について検討しています。

現在の活動状況

 2007年度大学地域連携モデル創造支援事業に認定され、以下の活動を行っています。

1)小中学生向けの環境教育による、自然エネルギーの重要性に関する理解促進

地球環境問題の影響を直接に受けるのは現在の小中学生のような次世代です。
このような小中学生を対象にして、自然エネルギーによる発電の仕組みを教えるプログラムを作成、教育用の自然エネルギー教材作成(模型を含む)を進めています。

2)地元環境関連産業に関する地域住民などの意識調査による地元の環境関連産業の振興

地元住民がどの程度、地域の環境関連産業について認識しているかという意識調査を龍谷大学の学生が実施し、自然エネルギーの地産地消の課題を検証しています。

目 標

シンポジウムの光景

 新エネルギーの利用を促す環境活動と経済活動とを好循環させるモデルを検討することによって、環境配慮型商品や環境関連製品を扱う企業や商店等への経済的な効果が期待できるほか、地域での環境教育の推進や地元企業が製造する新エネルギー発電設備の普及、環境経済活動などによって、地域市民の環境に関する意識が向上し、環境先進地域として発信されることが期待できます。

トピックス/2007年度大学地域連携モデル創造支援事業に、採択されました。

記念撮影

 京都市が実施している2007年度大学地域連携モデル創造支援事業に、今年度は30件の応募があり本学からは伏見新エネルギー研究会の活動内容が採択されました。
 大学地域連携モデル創造支援事業は、大学と地域が連携・協働で取り組む事業で、各区基本計画にある個性を生かした魅力ある地域づくり事業と関連した事業に対し、助成金が交付されます。

他団体・グループとの
連携について
連携可能 新エネルギーにご関心のある起業、団体、個人のご連絡をお待ちしております。

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