ブラジル人学校の日本語識字教室
- 代表者
- 岸 政彦(社会学部准教授) 専門分野:社会学
- 連絡先
- kisi@soc.ryukoku.ac.jp
- 主な連携メンバー
- 社会学部学生・ブラジル人学校「コレジオ・サンタナ」
- 活動開始時期
- 2010年度
- 主な活動地域
- 滋賀県愛荘町
長引く不況の中、滋賀県在住のブラジル人も厳しい状況にあります。特に子どもたちの教育の問題は深刻で、親の失業により授業料が払えず通学を断念するケースが増えています。そんなブラジル人学校「コレジオ・サンタナ」を支援しようと2006年頃からスポーツなどを通じて交流を続けてきましたが、2010年度からは龍谷大学社会学部学会の助成を得て、学生たちと日本語識字教室のボランティアを開始しました。
WEBで公開している教材
社会学部の学生ボランティアとともに、毎週月曜日、滋賀県愛荘町にあるブラジル人学校「コレジオ・サンタナ」で日本語識字教室を開講しています。日本語ができない子どもたちと、ポルトガル語ができない学生たちが一緒になって共に学べるように、楽しいイラストの付いたオリジナルの教材を毎週作成しています。学生たちはあっというまに子どもたちと打ち解け、言葉の壁を越えてまるで家族のように仲良くしています。オリジナル教材はブラジル人や日本人の翻訳家協力のもと作成し、WEB【http://sociologbook.net/santanatext/】でも公開しています。
年に一回、「コレジオ・サンタナ」の先生たちと生徒たちを瀬田学舎に招いて、授業に参加してもらったあと、学生たちと一緒にサッカー大会をしています。サッカー大会は「瀬田ワールドカップ」として、瀬田学舎に通う学生にも定着してきました。学生と生徒は一緒に汗だくになってサッカーをすることで、言葉を超えた交流をしています。
このように、単なるボランティアを越えて、地域貢献、国際交流、そして学生たちにとっても「生きた学習」になるよう、様々なイベントを交えながら、楽しく日本語識字教室を運営しています。
2011年8月1日の中日新聞滋賀版
(中日新聞社転載許諾済)
まず子どもたちと学生たちが自然に打ち解け、仲良く一緒に遊ぶことができるようになったのが、最大の成果です。日本語に関しても、半年ぐらいで子どもたちは簡単な日記が書ける/話せるようになりました。
なお、この活動の様子は、2011年8月1日の中日新聞滋賀版でも報道されました。
今後もますます子どもたちとの交流を深めたいと思います。また、WEBで公開している教材も、今後より内容的にも量的にも充実させていきたいと思います。
日本語識字教室の様子
サッカーで交流を深める
学生が個別に分かりやすく指導
ブラジル人学校の生徒らと
他団体・グループとの連携について:不可
現在のところ予定はありませんが、ブラジル人学校を支援したい方、団体がおられましたらご連絡ください。