NPO型

地域住民のための情報提供活動を通じて
地域コミュニティ活性化を図る

代表:山根 秀治(NPO理事長)、岩嶋 浩樹(龍谷大学 理工学部実験助手)
メンバー:特定非営利活動法人 ハーモニー・コミュニティネット、自治体、学生
主なフィールド:滋賀県(大津市・草津市周辺)

概 要

 現在、社会問題の根底には、地域内でのコミュニケーションの衰退、すなわち「地域コミュニティの崩壊」があるといわれており、地域内におけるコミュニケーションの衰退が一因であると考えられます。このような現状に対し、行政やNPO、市民団体が「まちづくり」、「地域活性化」などに取り組んでいます。
 ハーモニー・コミュニティネットは、滋賀県湖南地域を中心に、地域住民のコミュニケーションを活性化させることにより、地域コミュニティの再生・活性化を目指して設立されたNPO法人です。本学教員の岩嶋理工学部実験助手ほか、TV関係者、広告・出版・編集関係者らが参加しており、フリーペーパーの発行や住民ディレクターの養成、地域SNS、webポータルサイトの運営などの活動を実施しています。
 本学学生も授業の一環として、ハーモニー・コミュニティネットと連携して、実習と研究に取り組んでいます。

活動内容

フリーペーパー「S-pot!」

 紙媒体、映像、インターネットは、コミュニケーションツールとしてそれぞれ違った特徴を持っています。そこで、3つのメディアごとに特徴を活かした活動を行っています。

〈紙媒体―フリーペーパー〉

 本学の社会学部生が、単位認定された実習として、フリーペーパー「S-pot!」を制作し実際に発行しています。
 2006年秋に創刊した季刊の情報誌で、大津市青山地区・松が丘地区、草津市若草地区に限定して発行されています。
 「どのようなコンテンツを載せるのが良いのか」、「地域の人はどんな情報に関心があるのか」、自分たちで考え取材を行っています。近隣のショップやスポットを紹介したりクーポンを付けるなど工夫し、家族や友人、ご近所間で、話題のきっかけとなる情報誌を目指しています。

〈映像―住民ディレクター〉

 滋賀県地域情報化推進会議が主催する「住民ディレクター養成講座(入門編)」に本学と学生が協力しました。これは、地元放送局、ケーブルテレビ等が協力して、一般市民を対象に彦根市、高島市、草津市の3会場で開催された講座です。
 地域の行事やイベントを取材して映像としCATVやインターネットで発信することを目標に、撮影技術、テーマ設定・企画、撮影実習とパソコンによる編集までを学ぶという内容です。
 撮影後の編集は本学瀬田学舎で行われ、本学の学生がティーチングアシスタントとしてサポートしました。

〈インターネット―地域SNS、webポータルサイト、電脳寺子屋〉

 滋賀県の地域情報化活動助成事業として、「ポータルサイトとSNSによる地域情報化推進」に取り組んでいます。大津市青山・松が丘、草津市若草に特化した地域ポータルサイトと地域SNSを構築し、地域の情報発信・情報共有を促進するという、ハーモニー・コミュニティネットと本学が連携して行っている事業です。
 事業対象であるこの地域は核家族が多い新興住宅地で、2つの行政区にまたがっていることもあり、住民の交流は限られた範囲である場合が多くなっています。
 このようにまだコミュニティが確立されていない地域で、地域に密着した情報を発信し、地域コミュニケーションを活性化させる方法として、インターネットを利用しようという取り組みです。本学学生は校外実習を兼ねて地域に入り、IT技術にとどまらず、さまざまな活動に参加し、その活動を通じて地域情報化推進の人材として養成されていきます。
 また、地域の情報交流だけではなく、高齢者、若年層にも正しくSNSが利用できるようサポート情報を提供したり、電脳寺子屋(インターネット活用講習会)を開催するなど、IT普及にも努めていきます。

活動1 活動2

今後の目標

 現在構築中の地域SNSおよびwebポータルサイトは、2009年4月に開始予定です。サイトの本格稼働により、地域コミュニケーションの活性化を目指すという活動も新たな展開を迎えます。今後も、様々なメディアを融合させ、地域住民間のコミュニケーション活性化を推進していきます。
 また、地域の企業・自治体と本学との産官学連携を通じ、より多様で地域ニーズに密着した情報提供を行っていきたいと考えています。

他団体・グループとの
連携について
連携可能 NPO内での承認が必要ですので、事前に相談してください。

Copyright(C) 1997- Ryukoku Extension Center