ゼミ型

高大連携☆Fushimi
サイクリングツアープロジェクト

代表:伊達 浩憲(龍谷大学 経済学部教授)
メンバー:伏見工業高校産業デザイン科、京都南部自転車ビジネス研究会、環境NPO、学生
主なフィールド:京都市伏見区

概 要

 伏見には、歴史的・文化的な地域資源や観光資源が多数「点」在していますが、これらを結ぶルートは明確でなく、公共交通機関で訪れることが困難な場所も存在しており、地域の観光ネットワークを構築することが課題となっています。
 本プロジェクトでは、伏見の魅力を再発見することを目的に、これら伏見に点在する歴史・文化的な観光資源や地域資源を、大学生や高校生、地域住民、環境NPO等との連携によって発掘し、各地点を環境にもやさしい自転車で結んだ「伏見自転車マップ」を制作しました。

プロジェクト概略a
プロジェクト概略b
プロジェクト概略c

経緯と背景

 龍谷大学伊達ゼミナールでは、「京都南部自転車ビジネス研究会」(京都産学公連携機構・文系産学連携促進事業)を通じ、「伏見における地域交通システムとしての自転車の可能性」について調査研究をおこなっており、伏見工業高校産業デザイン科においても課題研究の一環として「伏見の観光PR」をテーマとした活動を行っていました。
 ともに伏見をフィールドに活動する両者の間で意見交換をおこなう機会があり、伏見には歴史的・文化的な観光資源が多いものの、それぞれの資源を結ぶルートが不明確なことや、地域の交通事情等に課題があることを共通認識していました。これらの課題を解決するための方策を検討する中から、今回のプロジェクトが発足しました。

観光資源の調査
「自転車とまちづくり」シンポジウム
制作した伏見自転車マップ

事業実施内容

1)地域における観光課題や交通課題の検証

 龍谷大学伊達ゼミナールおよび伏見工業高校産業デザイン科の間で、それぞれの地域活動の中で浮かび上がってきた課題や、伏見における観光事情や交通事情、地域の資源や可能性等について検証をおこない、本プロジェクトにて取り組む具体的な方策を検討しました。

2)地域における観光資源の調査

 大学生と高校生とが協働し、連携する商店街やまちづくり会社、観光協会等に対して「伏見らしい」観光資源についてヒアリングをおこない、情報提供やアドバイスを受けながら調査活動をおこないました。
 また、伏見で生活する地域住民に対しても「伏見らしさ」を感じる場所や通りなどの調査をおこない、地域の隠れた名所や雰囲気のあるルート等の発見につなげました。

3)「自転車とまちづくり」をテーマとしたシンポジウムの開催

 新しい地域交通システムとしての自転車の可能性を検討する機会として、自転車を活用した取り組みをおこなっている関係者を招き、シンポジウムを開催しました。

4)自転車観光コースの調査

 前述の調査活動によって発掘された地域の観光資源を組み合わせ、「ご利益」「幕末」「名水・酒蔵」のそれぞれ3コースを設定しました。

5)「伏見自転車マップ」の制作

 地域での調査活動や住民や諸団体からの意見等によって得られた情報をもとに、「伏見自転車マップ」を制作しました。地域の観光資源の由来や魅力等を掲載するとともに、大学生や高校生の感性も充分に活かした地図を目指し制作しました。

他団体・グループとの
連携について
連携可能 自転車・同部品を製造する企業との連携を求めています。

Copyright(C) 1997- Ryukoku Extension Center