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伏見区と協定を結び、さまざまな取り組みに本学学生が参画

代表者
井口 富夫(経済学部教授、伏見区まちづくり懇話会推進部会長)
連絡先:iguchi@econ.ryukoku.ac.jp
メンバー
京都市、学生、地元事業者、まちづくりボランティア、聖母女学院
活動地域
京都市伏見区

事業概要

2006年5月、本学経済学部と京都市伏見区は、区の事業に参加して単位を修得するインターンシップ・プログラム「きらり伏見区まちづくりプロジェクト」の協定書に調印しました。これまでも、地元商店街の活性化など地域に根付いた教育活動を展開していますが、今回は自治体と連携することで、実習を通して地域の実情を知るとともに、地域住民との交流の中から、まちづくりに関する基礎知識を体系的に学修します。まちづくりに学生の視点を生かすことで、今後の市民参加型の行政の実現に向け、問題点等を浮き彫りにし、より充実した持続可能なまちづくりの実現をめざしています。

他方、ボランティアとして、卒業単位とは関係なく、町づくり活動に参加している学生も多くいます。スペースの都合で3つの活動を紹介します。

活動内容

1.きらり伏見区まちづくりプロジェクト会議

この会議は、行政に町づくりを任せておくのではなく、地元住民、地元事業者と行政が一体となって、伏見のまちづくりに取り組むために設けられた組織です。「伏見区基本計画推進事業」も実施しています。経済学部の学生は、インターンシップ生として参加するケースと、ボランティアとして参加するケースの2通りがあります。前者は、卒業単位として4単位が与えられます。

きらり伏見区まちづくりプロジェクト会議では、インターンシップ生もボランティア生も、同じ内容の活動をします。この会議で、伏見区のさまざまなイベントの企画と、まちづくりのアイデアを検討しています。たとえば、「環境先進区」である伏見区をアピールするためのイベント「伏見eco市」を開催しました。

2.伏見稲荷大社の観光調査とクイズラリー

伏見稲荷大社とその周辺地域を対象として、現状と課題を見つける調査を行いました。その成果を基礎として、伏見稲荷大社周辺の商店街の各店舗にアンケート調査を実施しました。今回注目した点は、外国人観光客への対応です。明らかになったことは、冊子やパンフレットのような印刷物を作成する店舗はほとんどなく、言語も日本語が中心で、ジェスチャなどでの対応が中心であったことです。

他にも、伏見稲荷大社と地域住民との係わりを密接なものにする目的で、伏見稲荷大社に関するクイズラリーを砂川小学校の児童・保護者と一緒に実施しました。

3.伏見区基本計画策定委員会で意見陳述

伏見区役所から、伏見区の学生代表として今後の伏見区への期待などの意見陳述の要請があり、平成21年12月1日(火)に伏見区深草総合庁舎で開催された伏見区基本計画策定委員会に、経済学部3年生の北浦智美さんと神戸麻希さんの2人が出席しました。

これまでの伏見区での活動内容を報告するとともに、活動から得られた伏見のまちづくりへの意見を述べました。主な意見は、①伏見稲荷大社と地域住民との交流が少ない ②歴史を大事にする地域の方々の気持ちは感じるが、多くの人にそれを知ってもらう機会が少ない、の2点です。

目標

今後も継続して伏見区が実施する事業に積極的に学生が参画し、一般公募による区民ボランティアとの連携を図りながら、各事業を企画・運営することによって、大学において学んだ経済学の理論、現実経済の知見を総合化し、現実問題の分析力、問題解決、政策提言能力を身につけることをめざします。

他団体・グループとの連携について:連携可