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日系ブラジル人学校の生徒たちと龍大生との交流会

代表者
岸 政彦(社会学部講師)
専門分野:エスニシティ論、差別論
連絡先:http://www.soc.ryukoku.ac.jp/kyousei/index.html
メンバー
学生、共生社会研究センター、日系ブラジル人学校「コレジオ・サンタナ」
活動地域
滋賀県

事業概要

本学の学生と滋賀県にある日系ブラジル人学校「コレジオ・サンタナ」の子どもたちとの交流会です。近年の不況でブラジル人労働者たちの雇用が不安定化し生活が困窮していますが、その際にもっとも被害を受けているのがブラジル人の子どもたちです。言葉の問題や経済的な問題などで日本の学校にも通えず、授業料の高い民間のブラジル人学校にも通えない子どもたちがたくさんいます。そうした子どもたちは、まともな教育も受けられないまま日本語・ポルトガル語のどちらも充分に話せない「セミリンガル」として大人になってしまいます。このプロジェクトは、社会学部共生社会研究センターからの助成を受け、スポーツ等を通じて龍大の学生とブラジル人学校の子どもたちとの交流会をおこない、相互理解や生活援助、双方のエンパワーメントなどをめざすものです。

活動内容

2009年11月17日に、学生からの企画で、滋賀県希望が丘公園にてサッカー大会およびバーベキュー大会を行いました。本学から学生15名、コレジオ・サンタナからは子どもたち50名以上が参加し、盛会となりました。学生たちと子どもたちは、言葉の壁を超え、ひとつになって遊ぶことができました。その様子は、中日新聞びわこ版でも報道されました。参加した学生たちにとっても、ブラジル人学校の窮状や子どもたちの天真爛漫さに接することで、いろいろと勉強になったようです。

今後の展望

全国のブラジル人学校はすべて経営難に苦しんでいます。もちろん滋賀県の学校も例外ではありません。そのなかでコレジオ・サンタナは、先生たちも知恵を絞って工夫し、大勢の子どもたちを集めて健闘しています。ブラジル人の子どもたちの屈託のない笑顔に接するたびに、なにか役に立てることはないだろうかと思っています。来年度からは本学学生をボランティアとして定期的に派遣し、コレジオ・サンタナで日本語を教えるというプロジェクトを計画しています。

今後も引き続き、微力ながら、学生たちとともに連携・協力していきたいと考えています。

他団体・グループとの連携について:連携可