経済産業省「戦略的基盤技術高度化支援事業」
平成26~28年度実施事業
新型ブレードの事業化により航空機エンジンの軽量化に貢献
プロジェクト名 |
3D繊維骨格を持つ耐熱FRPを用いた航空機ジェットエンジン用軽量化ブレードの開発 |
研究開発体制 |
事業管理機関 |
学校法人龍谷大学 |
研究実施等機関 |
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アドバイザー |
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 担当者 |
研究開発の概要
燃料費高騰とCO2削減要求から、民間航空機の低燃費化の要求はいっそう厳しくなっている。このような環境の中で、航空機メーカーでは燃費向上のための技術開発競争が行なわれている。本研究開発では、軽量化の妨げの一つとなっているジェットエンジンに着目し、チタン合金製の圧縮機ブレードに替わる、耐熱FRP製ブレードを開発する。開発品をエンジンの軽量化、燃費向上のための新技術、新製品として航空・宇宙産業を顧客として事業化をめざす。
研究開発成果の概要
現行のチタン合金Ti-6Al-4V製ブレードに対し、本開発耐熱FRP製ブレードの適用により、剛性及び強度を相当以上に確保しつつ大幅な軽量化が実現可能なことを示唆することができた。具体的には、下記の成果があった。
- 耐屈曲性ポリイミド強化繊維の開発
- 強化繊維の3次元立体編成加工技術の開発
- RTM法によるブレード成形技術の確立
- ブレードの機械特性評価法の開発と強度の理論計算を実施