龍谷大学オリジナル宇治茶「雫」で地域再生
~南山城村を元気にするプロジェクト~
- 代表者
- 伊達 浩憲(経済学部教授) 専門分野:技術革新と企業組織・産業組織との関係
- 連絡先
- hironori@econ.ryukoku.ac.jp
- 主な連携メンバー
- 経済学部(伊達ゼミ)・南山城村(NPO法人南山城村茶ECOプロジェクト)
- 活動開始時期
- 2007年
- 主な活動地域
- 京都府南山城村
南山城村に「龍谷の茶畑」ができました
経済学部の伊達浩憲研究室は、人口減少や高齢化等の問題に直面している京都府唯一の村・南山城村を活性化するプロジェクトを2007年から展開しています。このプロジェクトの一環として、2009年度に南山城村の茶農家と連携し、伊達ゼミ生が商品企画・開発から栽培・製茶・販売まで全プロセスに携わり、南山城村産100%龍谷大学オリジナル宇治茶(抹茶入り煎茶)「雫(しずく)」を完成させました。
夏休み中も茶畑で作業をします
南山城村は、宇治煎茶の代表的産地ですが、茶農家が毎日手間暇かけて大切に茶を育てているにもかかわらず、長期不況やデフレの影響で、煎茶の価格低落や生産量の減少、さらに茶農家数の減少など、村の茶業が深刻な事態に直面しています。伊達ゼミは、村の茶業の存続・発展のためには、「煎茶」の生産金額の下落を上昇に転じさせ、なおかつ「てん茶」をさらに伸ばしていく「煎茶とてん茶の両面戦略」が必要ではないかと考え、「抹茶入り煎茶」の企画・製 作を進めました。
この活動の最大の特徴は、南山城村の茶農家だけでなく、問屋、研究機関、小売店と連携し、学生自身が栽培・製茶をはじめ、商品企画・開発・パッケージデザイン・販売までの全プロセスに携わっていることです。その結果誕生したのが南山城村産茶葉100%使用の龍谷大学オリジナル宇治茶「雫」です。
南山城村での学生の活動は、ブログで詳細に公開しています。
「南山城村の抹茶ばなな」発売を前に
門川京都市長の激励を受ける伊達ゼミ生
「大学は美味しい!」(高島屋新宿店)で
産官学連携から生まれた商品をPR
- NPO法人南山城村「茶ECOプロジェクト」と共同で龍谷大学オリジナル宇治茶 抹茶入り煎茶「雫」を開発
- NPO法人「JIPPO」とタイアップし、スリランカ・ウバ産フェアトレード紅茶「光」を販売
- 京都市営地下鉄の駅ナカオリジナルスイーツ「南山城村の抹茶ばなな 麿のお気にいり」に「雫」の抹茶が採用
- 京都ブライトンホテルと共同で緑茶のシフォンケーキや緑茶クッキー「山城 茶々丸」を開発・販売
龍谷大学オリジナル宇治茶
抹茶入り
煎茶「雫」とフェアトレード紅茶「光」
産官学連携で商品化した
「南山城村の抹茶ばなな」
京都ブライトンホテルと連携して
企画・制作した緑茶クッキー
「山城茶々丸」
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県の陸前高田市や大船渡市には「北限の茶」と呼ばれる気仙茶の茶畑があります。地域経済再生を学ぶ伊達ゼミでは、お茶とのつながりから、気仙茶を支援するプロジェクトを開始しました。現地への訪問を重ね、聞き取り調査や来年の摘採に向けた剪定作業など地域再生に携わっています。
気仙茶の剪定作業をする学生
陸前高田市の仮設住宅で「お茶っこ落語会」を開催
他団体・グループとの連携について:連携可