韓国語によるオリジナルガイドブックを製作
- 代表者
- ポーリン ケント(国際文化学部長、国際文化学部教授)
- 連絡先
- world@ad.ryukoku.ac.jp(国際文化学部教務課)
- 主な連携メンバー
- 国際文化学部(コリア語セミナー受講生及び担当教員)、滋賀県商工観光労働部観光交流局、社団法人びわこビジターズビューロー
- 活動開始時期
- 2010年9月
- 主な活動地域
- 滋賀県、京都府
国際文化学部コリア語研究コースの学生が、2009年に韓国教員大学から来た32名に京都と滋賀の観光案内をしました。その時に、学生自身が韓国語で日本文化を含む観光情報を伝えようとしましたが、文化や観光地の詳細な情報を知らないこと、また韓国語で伝えることの難しさを感じました。
そこで、ここまで学んできた韓国語を活かし、龍谷大学のキャンパスがある京都・滋賀の観光地や文化を学生の視点で捉え、韓国の方々に知っていただくことを目的とし、ガイドブックを作成しました。
説明を受けながら観光素材を取材する学生
1.「日韓対訳 観光ガイドブック」を作成
学生らが韓国の方に知ってもらいたいと考えた京都・滋賀の観光地へ4名ずつ別れ取材をし、写真撮影、原稿を作成しました。そこで、一般の観光ガイドブックに載っていない情報、自分達が見て感じて伝えたいと思ったことについてまとめました。さらに、言葉だけでなく、よりイメージが伝わりやすいように写真を交え、その内容を韓国語に翻訳し、冊子にしました。
龍谷大学と提携を結んでいる韓国教員大学校に赴いて本冊子を贈呈し、学生や先生たちの前で本冊子の内容について韓国語で紹介しました。また、この冊子を役立てていただける場所や観光地で置かせていただけるところに郵送しました。
2.「韓国と滋賀のつながりを探る」をテーマにウェブコンテンツを製作
(社)びわこビジターズビューローと、滋賀県商工観光労働部観光局と連携し、滋賀県にある韓国とゆかりのある史跡を訪ね、その関連性の取材と写真撮影を行い、原稿を作成しました。そのレポートは、滋賀県の公式ホームページに掲載され、滋賀県の公式パンフレットの一部に掲載される予定です。さらに、その原稿と日本語訳を併せたパンフレットを2011年度末までに発行する予定です。
2011年1月ガイドブックが完成し、その内容が京都新聞に掲載されました。その結果、近江渡来人クラブやびわこホテルから連絡があり、ガイドブックを当該施設に置いていただきました。またその後、滋賀県の嘉田知事からお手紙をいただき、嘉田知事が大韓民国総領事館の呉榮煥総領事に本ガイドブックを手渡してくださいました。
また2011年度は、(社)びわこビジターズビューローと連携し、滋賀県のインバウンド事業の一つとして、滋賀県にある韓国と関連のある史跡の調査を行い、そのレポートを翻訳したものが、滋賀県のホームページに掲載されています(http://kr.biwako-visitors.jp/explore/category/ryukoku/)。さらにこの内容が、滋賀県の公式パンフレットの一部に利用される予定です。
今後も、韓国語でのガイドブックの製作を1年に1冊を目標に取り組んで行きたいと思っています。またコリア語を専攻する学生は、積極的に韓国に留学し相当の実力を身に付けて帰ってきますが、その実力を活かす場がありません。今回の活動をふまえ、さらに今後は、学生が自ら通訳やガイド役として滋賀県や京都の魅力を直接韓国の方々に伝えていける場を確保し、大学で学んだ知識を実際に社会に役立てられる学習の場を作っていきたいと考えています。そのような場で生き生きと学生が活躍できることを目標としています。
韓国語版滋賀県観光ガイドをwebで公開中です。
https://www.ryukoku.ac.jp/news/detail.php?id=2737
他団体・グループとの連携について:連携可
学生による通訳や翻訳、通訳アテンドなどを活用したい地域活動がありましたらご連絡ください。