地元企業、環境団体、学生が連携して「地域環境促進モデル」の構築を研究
- 代表者
- 松岡 憲司(経済学部教授) 専門分野:産業組織論・中小企業論
- 連絡先
- TEL:075-645-8425(松岡研究室)
- 主な連携メンバー
- 伏見新エネルギー研究会、地域環境団体、地元製造業者、自治体
- 活動開始時期
- 2005年
- 主な活動地域
- 京都市伏見区
風力・太陽光・水力等の新エネルギーに関連した地元中小企業の活性化を図るとともに、新エネルギーの活用方策を検討し、「伏見」が新エネルギー利用のモデル地域となるための方策を検討することを目的としています。
具体的には、地域における新エネルギーの活用方法、環境意識の啓発を目的とした「環境証書」の発行等を検討し、地域の環境コミュニティ創出のためのモデルとなることをめざしています。また、地域における新エネルギー利用の促進と地域経済の活性化との両立を図ることが可能な「地域環境促進モデル」の構築を、地域環境団体、地元製造業者、地方自治体、学生が連携して研究しています。
伏見区内にある新エネルギー関係企業・大学・行政との協働によって、新エネルギーの地産地消のシステムづくりについて以下の事業を行ってきました。
2006年6月、伏見新エネルギー研究会主催で新エネルギーに関するシンポジウムを開催し、水田伏見区長をはじめ多くの方々に参加していただきました。
その後、毎月の定例勉強会を積み重ね、新エネルギー普及の方策について学んできました。この研究会を通じ、京のアジェンダ21フォーラムや気候ネットワーク、きょうとグリーンファンドなど古くから活動している環境団体と交流がはじまりました。
また、京エコロジーセンターのボランティアであるエコメイトの方々も勉強会に参加していただき、市民の立場からみた新エネルギーについて様々な示唆をいただきながら、地域における新エネルギー利用の促進と地域経済の活性化との両立を図ることが可能な「地域環境促進モデル」の構築について検討しています。
1. 保育園児・小学生向けの環境教育による、自然エネルギーの重要性に関する理解促進
地球環境問題の影響を直接に受けるのは現在の幼稚園児・小学生のような次世代です。このような保育園児・小学生を対象にして、自然エネルギーによる発電の仕組みを教えるプログラムを作成し、模型風車や紙芝居など教育用の自然エネルギー教材を作成(模型を含む)を進めています。
2. 風車の羽根お絵かきコンテストの開催
毎年、風車の羽根にイラストを描くコンテストを実施しています。このコンテストで上位入賞した方のイラストはマグネットシートに印刷され、京都市内を走るエコロタクシーのボディに貼って公開しています。
新エネルギーの利用を促す環境活動と経済活動とを好循環させるモデルを検討することによって、環境配慮型商品や環境関連製品を扱う企業や商店等への経済的な効果が期待できるほか、地域での環境教育の推進や地元企業が製造する新エネルギー発電設備の普及、環境経済活動などによって、地域市民の環境に関する意識が向上し、環境先進地域として発信されることが期待できます。
他団体・グループとの連携について:連携可
新エネルギーにご関心のある起業、団体、個人のご連絡をお待ちしております。