龍谷エクステンションセンター(REC)
~大学と地域との双方向サイクルをめざして~
- 代表者
- 和田 隆博(龍谷エクステンションセンター長、理工学部教授)
- 連絡先
- REC滋賀 rec@ad.ryukoku.ac.jp
REC京都 rec-k@ad.ryukoku.ac.jp
- 活動開始時期
- REC滋賀 1991年10月
REC京都 2001年4月
- 主な連携メンバー
- 行政、産業界、地域住民等
- 主な活動地域
- 滋賀県、京都府、大阪府
REC(レック)は1991年、地域社会との交流推進に関する拠点として、「産官学連携」や「施設開放」、「生涯学習」、「福祉フォーラム」を主な事業として展開しています。RECでは、大学の持つ資源を地域に還元するとともに、地域の人材や資源を大学の教育や研究に活用し、さらにその成果を地域に還元するという、大学と地域の双方向サイクルを重視しています。
本学理工学部が有する研究成果や技術シーズを活用し、滋賀県や大津市等の自治体や地元の中小・ベンチャー企業と産官学連携事業を進めています。さらには、企業向けにレンタルラボ(貸し研究室)や大型機器、共同実験室などの施設開放事業に取り組み、共同開発や異業種交流など科学技術の発展に寄与しています。
また、地域住民の学習意欲に応える生涯学習事業や地域のまちづくりを考える福祉フォーラム事業の活動に加え、京都 府や京都市、京都商工会議所などの団体と連携し、地域の活性をめざした地域連携事業を推進しています。
<産官学連携事業>
● 企業の技術開発支援
企業との共同研究で生まれた「天然木自在シート」(第3回「ものづくり日本大賞」で経済産業大臣賞を受賞)
企業における研究課題解決に向けて、本学の産学官連携コーディネーターや教員が技術相談に応じ、受託研究や共同研究、奨学寄付金、受託研究(研修)員制度など企業のニーズにあった支援を行っています。
● 知的財産活用支援
本学の知的財産センターと緊密な連携を図りながら、企業との共同研究等で生まれた特許を適切に管理し、地域社会の発展のためにその知的財産を有効に活用します。
● ネットワーク構築支援
大学・企業間のネットワークを構築することで、同業種・異業種にかかわらず、多様な連携を生み出し、さらには地域社会や公的機関とも共同で取り組む新事業の創出をめざします。
● リカレント教育支援
新春技術講演会(大津プリンスホテル)
最新の知識や技術に関する講演や研究会(「新春技術講演会」「REC BIZ-NETリカレント講座」等)を開講し、企業関係者や技術者の学び直しを支援しています。
<福祉フォーラム事業>
「東日本大震災」をテーマに開催した福祉フォーラム2011
「福祉」という切り口から、専門職や地域住民、学生、NPOなど多様な立場の人々がつどい、「協働」して、社会のすべての構成員がみな等しく、生き生きと暮らせる地域づくりを考える機会を提供しています。
<生涯学習事業>
● 一般市民を対象にした公開講座を開講
地域の方々が気軽に大学の教育・研究成果を受けられるよう、市民のための公開講座「RECコミュニティカレッジ」を年間で400講座以上開講しています。また、「龍谷講座」では、現代社会の諸問題を分かりやすく解説しています。
● 連携講座
鳥取県から講師を招いての連携講座(大阪梅田キャンパス)
鳥取県との協力協定締結をきっかけにした「鳥取県・龍谷大学連携講座」や、包括協定を結ぶ明治大学との連携講座など講座内容の幅を広げています。
● 次世代の世代に教育機会を開放
毎年盛況の「夏休み子ども理科実験・工作教室」
理工学部や大津商工会議所と共催した「夏休み子ども理科実験・工作教室」のほか、スポーツや自然環境を学ぶ「龍谷ジュニアキャンパス」が人気を集めています。
● 企業提供講座(龍谷講座in大阪)
講座はパナソニック提供の社会貢献・国際協力入門講座など多様に開講
企業CSRの一環としてパナソニック株式会社や野村證券株式会社などと提携し、社会人向けの講座を開講しています。
● 受託講座の開講
自治体から委託を受け、諸団体と連携しながら人材育成に携わっています。これまでの主な委託実績は次のとおりです。
- 若年求職者向け「京都未来担い手アカデミー」(京都市)
- 求職者向け訓練講座「福祉マネジメント科」(京都府)
- 「福祉・介護出前講座」(滋賀県)
- 「介護員養成研修(2級)」(滋賀県シルバー人材センター連合会)
産官学連携の取り組みが認められ、イノベーションや生産性向上に役立つ先進的な取り組みを行う団体や企業を表彰する「ハイ・サービス日本300選」(経済産業省委託事業)に龍谷大学が選定されました。
さらに、企業との共同研究として、経済産業省「戦略的基盤技術高度化支援事業」や科学技術振興機構(JST)「研究成果最適展開支援プログラム」に採択されるなどの実績があります。
また、地域連携事業では、京都市「大学地域連携モデル創造支援事業」や京都産学公連携機構「文理融合・文系産学連携促進事業」に採択されるなど助成制度の活用支援で成果をあげています。
他団体・グループとの連携について:連携可